会話力を伸ばせるのはどっち?

日本から来る留学生の皆さんから一番良く聞く英語の悩みや希望は、「スピーキング力を伸ばしたいです」「会話が苦手です」「話せるようになりたいです」ということです。

では、そんな話す力を伸ばすことができるのは私立校でしょうか?公立校でしょうか?

答えは私立校です。

◆目的に応じ、選べる英語プログラム
私立校は、目的に応じた様々なプログラムが作られています。ですからスピーキングに特化したプログラムを探すことはそう難しいことではありません。

公立校はどうでしょうか?

◆公立校のESLはアカデミック目的
大学付属のESL(語学学校)の最大の目的は「Academic English」、すなわち、大学に入るため、そして大学進学後に困らないようにするための力を身に着けるためのカリキュラムです。

ですからスピーキングの授業といっても、アカデミックなテーマに基づくディスカッションやディベートがメインです。

例えばディベートとは、あるテーマについて肯定側・否定側のチームが、まずはそれぞれの主張を述べます。その次にお互いの主張について質疑をしたり、反駁(はんばく:相手の主張に対して、論じ返すこと)したりします。最終的にジャッジがどちらがより優れていたか判定を下すものです。

ディベートは日本の学校教育ではあまり力を入れられていないので、人前で話すことが苦手な方や、説得力のある言い方ができない留学生は非常に多いです。カナダでは、小さい子供のころからこういった訓練を行っているので、大学に行ってからこういったカナディアンとともに学べるよう、大学付属ではみっちりと鍛えるというわけです。

そのようなことから、ディベートは、同じ話すという行為を行うとはいえ、日常会話を身に着けたいという目的の人とはちょっと内容が異なるというわけです。

学校に通う目的をはっきりさせて、私立・公立校のプログラムを選ぶ必要がありますね。